ドクウツボ

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真核生物上界 動物界 後生動物亜界 脊索動物門 脊椎動物亜門 顎口上綱 条鰭綱 新鰭亜綱
 カライワシ上目 ウナギ目 ウツボ亜目 ウツボ科 ウツボ亜科 ウツボ属


全長: 1.8m


学名: Gymnothorax javanicus


英名: Giant moray ( Giant = 巨大な moray = ウツボ)

漢字名: 毒鱓


琉球列島以南のインド洋・太平洋に分布する。
サンゴ礁域の浅所に生息する。

大型のウツボ類で、褐色の地に小さな黒色点が分布する。
鰓孔の周りに明瞭な黒色斑があるのが特徴である。

歯は鋭く、脊椎骨数は140〜143で、大きなものは2mを超える。
見かけによらずおとなしく、ダイバーに良く慣れる。

沖縄で見られる褐色のウツボの大部分は本種かゴマウツボである。

シガテラ毒があることが有名であり、和名の由来もその為であるが、地域によっては無毒で、沖縄や台湾では食用にされる。

ドクウツボの毒化は、シガテラ毒シガトキシンやマイトトキシンを産生する底生性の渦鞭毛藻ガンビエルディスクス・トキシクスを餌とする藻食性魚類(サザナミハギ など)を食べることに由来する。

シガテラという言葉は、もともとはカリブ海でシガ(cigua)と呼ばれる巻貝チャウダーガイを食べておこる特徴的な神経や胃腸の異常症状をしめす中毒をさしていたが、現在では熱帯および亜熱帯海域の珊瑚礁の周辺に生息する毒魚によっておこる死亡率の低い食中毒をさして言う。

クリーナーと呼ばれるホンソメワケベラやソメワケベラ、アカシマシラヒゲエビなどにクリーニングされていることが多い。また、クリーニングするエビ類と岩穴に同居していることもある。