ハナキンチャクフグ

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真核生物上界 動物界 後生動物亜界 脊索動物門 脊椎動物亜門 顎口上綱 条鰭綱 新鰭亜綱
 フグ目 フグ亜目 フグ科 キンチャクフグ亜科 キタマクラ属


全長: 14cm


学名: Canthigaster coronata


英名: Crown Toby (Crown = 王冠 toby = ビールジョッキ、粗悪な葉巻)
Crowned Puffer (Puffer = フグ)
Hawaiian Saddle Pufferfish (Hawaiian = ハワイの saddle = 鞍、サドル)

漢字名: 花巾着河豚


相模湾以南、小笠原諸島、琉球列島、インド洋・西部太平洋、東部太平洋など広く分布する。
熱帯、温帯の水深100m以浅の岩礁域、サンゴ礁域に生息する。

体に鞍掛け状の横帯がある。近縁のシマキンチャクフグに似るが、4本の暗色横帯は体側中央部で終わり黄色い縁取りがあることと、腹側には小さな黄色斑点があることで区別できる。

藻類、海綿、貝類、カニ類、クモヒトデ類などを食べる雑食性で、食物連鎖による毒性(テトロドトキシン)がある。

フグが毒を持つ理由は、長い間研究者の疑問であった。フグが敵から身を守るためと考える研究者が多かった。フグを食べた動物は死んでしまう。しかし、食べられたフグも死んでしまうので、身を守っていることにはならない。種を守る役に立つと言う意見もあったが、確証はなかった。

最近の研究で、フグはデトロドトキシンを皮膚から分泌していることが分かった。手荒く扱ったり、敵が近づくと、皮膚から毒を分泌する。敵はそれを感知して攻撃をやめるのである。実際、フグの敵である肉食魚を、フグと同じ水槽に入れておくと、肉食魚はフグに近づくけれど、攻撃はしない。