ハシナガウバウオ

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F-801 28-70mm REALA マブール



真核生物上界 動物界 後生動物亜界 脊索動物門 脊椎動物亜門 顎口上綱 条鰭綱 新鰭亜綱
 スズキ目 ウバウオ亜目 ウバウオ科 ハシナガウバウオ属


全長: 6cm


学名: Diademichthys Lineatus


英名: Urchin clingfish (Urchin = ウニ cling = すがりつく、執着する)

漢字名: 嘴長姥魚


伊豆半島以南、インド洋、西太平洋に分布する。
水深10mまでのサンゴ礁域、岩礁域のガンガゼの間に生息する。

体は円筒形で細く、吻は長くて尖っていて、雄の吻は雌の吻より1.5倍長い。体色は暗褐色で。からだの側面と背面に2本の細い黄色の縦帯が走る。

スズキ目だが本によってはウバウオ目となっているものもある。

英名にもあるように、ガンガゼの棘の間に住んでいる。ガンガゼの棘の間を巧みに泳ぎまわり、外敵から身を守っている。サンゴ礁域では石サンゴ類の枝間などを泳いでいることもある。ガンガゼと共生しているのではなく、ガンガゼの肉を食べているらしい。

ウバウオ類は鱗がなく、鰓蓋骨に1〜2の強い棘を持っている。また、腹鰭は岩などに付着するために吸盤に変化しているが、ハシナガウバウオはこの吸盤の発達が悪く、他のウバウオの様に岩などに付着している姿は見られない。

伊豆半島には秋ごろやってくるが、越冬は出来ない。