ヒトスジエソ

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真核生物上界 動物界 後生動物亜界 脊索動物門 脊椎動物亜門 顎口上綱 条鰭綱 新鰭亜綱
 原棘鰭上目 ヒメ目 ミズウオ亜目 エソ科 アカエソ亜科 アカエソ属


全長: 25cm


学名: Synodus variegatus


英名: Variegated lizardfish (Variegated = まだらの lizard = トカゲ)

漢字名: 一筋狗母魚


琉球列島、小笠原列島、マーシャル諸島に分布する。
礁湖、礁外縁、礁斜面などサンゴと砂地の境界付近に生息する。

体側に不明瞭ではあるが、一筋の褐色縦帯があることが特徴で、和名の由来にもなっている。吻端はやや丸く、口は大きい。

肉食性で、待ち伏せ行動をし、頭上を通過する魚に対して舞い上がるように瞬時に捕食する。岩上や砂上では上半身を起こして待機し、体色と斑紋は周囲に溶け込んで見分けがつかないこともある。眼だけを前後左右に動かして獲物を狙う。

エソの捕食法は顎の力と鋭い歯によるくわえ込み法である。まず、口と鰓蓋を閉じ口腔内を拡張して口内を負圧にし。次に上下顎を前方に突き出しながら開口して、水と共に獲物を一気に口元に引き入れるのである。歯は犬歯状で数列に並び、後方に向かって傾いており、一度咥えられた餌は前方に脱出できない仕組みになっている。

鮮魚で出回ることはなく、練り製品などの原料となる。