カスミチョウチョウウオ

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真核生物上界 動物界 後生動物亜界 脊索動物門 脊椎動物亜門 顎口上綱 条鰭綱 新鰭亜綱
 スズキ目 スズキ亜目 チョウチョウウオ科 ヘミタウリクティス(カスミチョウチョウウオ)属


全長: 18cm


学名: Hemitaurichthys polylepis (poly = 多い lepis = 鱗)


英名: Brushytooth butterflyfish (Brushy = ブラシ状の tooth = 歯)
Pyramid butterflyfish (Pyramid = ピラミッド)

漢字名: 霞蝶々魚


和歌山県以南、西太平洋・インド洋、ポリネシア、ハワイ諸島に分布する。
外洋に面した潮通しの良いサンゴ礁外縁、礁斜面、ドロップオフの水深40m以浅の中層に大群で生息する。

小さな鱗が数多く、側線上に70枚以上もある。ラテン語の学名はここから来ている。近似種にブラックピラミッドバタフライフィッシュがあるが、体色紋様で明らかに区別できる。近似種とは学問上は別種であるにも関わらず、明らかに進化の上で相互関係が見出せるものである。

ポリプなど餌をかじり取るタイプが多いチョウチョウウオの中では珍しく、浮遊性の細かい餌を上手に摂餌する。主にリーフエッジなどで海流により浮上してくる動物性プランクトンを捕食するため、そういった場所に乱舞している。

水槽飼育でも複数飼いの可能な混泳タンク向きのグループである。餌付きは良く、飼育しやすいが、頭部の褐色が水槽では黄色っぽくなることがある。水流を強くした方が、特有の素早い泳ぎ振りを見せてくれるが、活発なため他の魚に餌が回らなくなることもある。