ミギマキ

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真核生物上界 動物界 後生動物亜界 脊索動物門 脊椎動物亜門 顎口上綱 条鰭綱 新鰭亜綱
 スズキ目 スズキ亜目 タカノハダイ科 タカノハダイ属


全長: 25cm


学名: Goniistius zebra


英名: Redlipped morwong (Redlipped = 赤い唇の morwong = タカノハダイ)

漢字名: 右巻


地方名: カラス(神奈川県江ノ島)
タカノハ(和歌山)
オケイサン、シオブロ(和歌山県周参見)
ジョロウダカ(和歌山県白浜)
オタツダイ(熊本)

相模湾以南、南日本に分布する。
沿岸の岩礁域に単独で生息する。

体形はタカノハダイとほぼ同じで、体高は高く側扁している。体色は明るい黄色で、体側には9本の黒褐色斜走帯があるが、腹部にまでは達しない。黒褐色斜走対のうち、眼を通る1本は胸鰭基部に達することで、ユウダチタカノハと区別できる。唇は鮮紅色。尾鰭に白色斑紋はなく、その上葉は黄色い。

タカノハダイより深みに住み、海藻を食べる。

和名の由来は、黒褐色の斜走帯が体を巻いているように見えるためという説、同意で「身巻き」「身際巻き」が転訛したものという説、タカノハダイの地方名「ヒダリマキ」に対する対象名であると言う説がある。

釣りでは数が少ないためめったに釣れない。低水温に強いため、他の魚がいなくても釣れることがある。

食用となるが、磯臭さが強くて不味いため、流通はほとんどしない。かつては喘息にすぐれた効果があるといわれ、珍重されたこともある。