ソラスズメダイ

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真核生物上界 動物界 後生動物亜界 脊索動物門 脊椎動物亜門 顎口上綱 条鰭綱 新鰭亜綱
 スズキ目 ベラ亜目 スズメダイ科 ソラスズメダイ亜科 ソラスズメダイ属


全長: 8cm


学名: Pomacentrus coelestis


英名: Heavenly damselfish (Heavenly = 天の、天国のような  damsel = 少女、おとめ)

漢字名: 空雀鯛


地方名: ソラスズメ(神奈川県江ノ島)
ホタルウオ(和歌山県田辺)
コンヤウオ(高知県柏島)
カジキリ(長崎)

千葉県、新潟県以南、西太平洋の暖海に分布する。
岩礁域の転石地帯や、サンゴ礁の浅場・外側斜面に生息する。

体高は低く長楕円形で、コバルト色の体色に尾鰭が黄色いのが特徴である。黄色い部分の大きさは地域や環境によって差があるが、ミクロネシアで見られるものは、腹部から体側後部まで黄色いものが多い。

食性は動物性で主に動物プランクトンを食べる。

産卵期は5〜9月で、卵は転石の下に産みつけられ、雄がそれを保護する。

多くの個体が共同して、縄張りに侵入してきた捕食者を追い払うモビング(擬闘)行動が知られている。

青い色の魚には実は色素胞に青い色素は存在せず、皮膚から青い光が選択的に反射され、私たちの目に青い魚として認識していることが分かっている。これは鱗上の皮膚にある「虹色素胞」という色素胞の中に、ブラインドの羽根のように配置された5nm(ナノメートル)という極めて薄い「グアニン」という結晶が100nm前後の等間隔で並んでいて、それが反射する光によるものである。銀色の魚の鱗にも同じ構造があるが、青い魚の青い色は反射光のスペクトルの幅が狭く、眼に届く光としては少ない。そこでグアニン結晶の枚数を多くしてあの鮮やかな青色を生み出しているのである。