ウイゴンベ

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真核生物上界 動物界 後生動物亜界 脊索動物門 脊椎動物亜門 顎口上綱 条鰭綱 新鰭亜綱
 スズキ目 スズキ亜目 ゴンベ科 ウイゴンベ属


全長: 15cm


学名: Cyprinocirrhites polyactis


英名: Swallowtail hawkfish (Swallow = ツバメ tail = 尻尾 hawk = 鷹)

漢字名: 宇井権兵衛


本州中部以南、インド・西太平洋から東アフリカ・南東大西洋・南アフリカ南部に分布する。
沿岸から130mまでのサンゴ礁域・岩礁域に生息する。

体色は黄色や橙色、尾鰭が深く湾入しているところから、英名の燕のしっぽという名前が付いたようだ。

食性は動物性で浮遊している小型の甲殻類を食べる。

ゴンベといえばホークフィッシュといわれ、木の枝の上に止まっている鷹ように、サンゴの上などにちょこんと乗っている姿をよく見かけるが、実はこのゴンベ他のゴンベに比べて遊泳する性質があるので、サンゴなどから少し離れて泳いでいる事が多い。

ウイゴンベのウイは発見した宇井縫蔵の名前からきている。ウイゴンベは宇井縫蔵が発見し、同定は日本の魚類分類学の創始者である田中茂穂博士が行ったが、1917年に新種に記載した際、和名に宇井をつけたのである。

宇井縫蔵の著書には「紀州魚譜」や「紀州植物誌」などがあるが、専門は魚の方であったらしい。宇井縫蔵著の「紀州植物誌」には南方熊楠の採集した維管束植物の大半が載っているそうだ。