写真をクリックすると 高画質でご覧いただけます。 | |||
真核生物上界 動物界 後生動物亜界 脊索動物門 脊椎動物亜門 顎口上綱 条鰭綱 新鰭亜綱
フグ目 モンガラカワハギ亜目 ハコフグ上科 ハコフグ科 ハコフグ亜科 ハコフグ属
全長: 30cm
学名: Ostracion immaculatus
英名: |
Blackspotted boxfish (Blackspotted = 黒い点のある box = 箱) Boxfish Boxy (Boxy = 四角い) Trunkfish (Trunk = トランク) |
地方名: |
キツネ(富山県新湊) コゴウオ、シュウリ(和歌山) コウゴウウグ(広島県加茂郡) モチゴメフグ(高知県宿毛) ゴコウオ(高知) スッポ、セキフグ(鹿児島) |
岩手県以南、九州南部までと、台湾に分布する。
沿岸や内湾の岩礁域、サンゴ礁域、海藻中に生息し、単独で行動する。
ハコフグはその名の由来どおり、変形した硬い骨板状の鱗で出来た「甲羅」のような箱の中にからだが入っていて、横断面はほぼ四角形をしている。硬い鎧で身を守っているので泳ぎは下手である。
雄は背中が鮮やかな青色だが、雌や幼魚は背中が青くない。
ハコフグ類は皮膚にパフトキシン(オストラシトキシン)という粘液毒をもっていて、刺激するとからだの表面から粘液毒を分泌する。観賞魚としても人気があるが、水槽にハコフグと他の魚を一緒に入れ飼育すると、ハコフグの猛毒で全滅する事がある。また、水槽内で死んでも粘液毒を出すので注意が必要だ。
皮膚には毒があるが、身や内臓には毒は無いので食用となる。そのまま直火で焼くと割れ目が出来るので、そこから味噌を入れ更に焼く。または味噌を入れずに割れ目から身をはいで生醤油で食べる。特にわたが美味しいといわれる。
小型甲殻類、ゴカイ類、貝類など無脊椎動物を食べる。