ハリセンボン

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F-90X 60mm RVP 串本



真核生物上界 動物界 後生動物亜界 脊索動物門 脊椎動物亜門 顎口上綱 条鰭綱 新鰭亜綱
 フグ目 フグ亜目 ハリセンボン科 ハリセンボン属


全長: 30cm


学名: Diodon holocanthus


英名: Ballon porcupinefish (Ballon = 風船 porcupine = ヤマアラシ )
Porcupine fish
Spiny puffer (Spiny = とげのある  puffer = フグ)

漢字名: 針千本


地方名: ハリオ(新潟)
イバラフグ、ハリフグ(富山)
ハリブク(広島)
イガフグ(山口県下関)
バラブク(愛媛、高知)
バラフクト(高知)

津軽海峡以南の日本海沿岸、本州中部以南の太平洋沿岸、全世界の温帯・熱帯域に分布する。
水深40m以浅の岩礁域・サンゴ礁域に生息する。

全身にウロコが変形した可動性の大きな棘がある。危険を感じると、水を吸い込んで身体をボールのように膨らませ、棘を立てるという習性はあまりにも有名である。もちろん和名の由来もその姿からである。しかし、実際には棘の数は多いものでも500本ほどだと言われている。

口は小さく、顎歯は上下各一枚の癒合歯となり、中央に縫合部を持たない。

毒は無く、産卵期は4月から8月で、分離浮性卵である。

食用になるが、身はあまり多くない。旬は冬とされる。身をくり抜いた皮を膨らませ、フグ提灯などの飾り物になる。フグ提灯を魔除けとして戸口にかける習慣が、山陰地方、伊勢、志摩、三河地方などのほか、台湾にもある。

山陰、北陸地方では12月8日のことを、ハリセンボンと呼ぶことがある。これは、この日に海が荒れ、大量のハリセンボンが海岸に打ち上げられるということからきていて、針供養の日ともされている。